
イ 船員災害防止に関する情報、改善事例等を収集してそれに基づく意見の交換や改善策の導入等について検討する。
ウ 構成員船舶所有者に共通する作業に関する安全作業手順等の作成及び機械設備の安全化についての検討を行う。
その他、これらの活動の円滑な実施を図るため、船員災害防止協会の安全・衛生管理士等の活用を図る。
(2)漁具、漁網の整理・整頓の励行及び甲板の清掃等漁ろう作業中の「転倒」の防止対策の推進
「転倒」による災害を起因別にみると、荒天時の船体の動揺や船内への波の打ち込みにより発生する「波浪」による者が最も多く、次いで投網・揚網等の作業を行っている時、歩行中に漁具・漁網につまずくあるいは、足をとられて発生する「漁ろう装置・漁具漁網」によるもの、そして魚の血のり、床面の滑りにより足を取られて発生する「甲板」に起因するものの順となっており、三つの起因で65.6%を占めております。
「転倒」については、このような状況を踏まえ、船内設備及び作業方法を再検討し、特に次の防止対策を徹底しましょう。
ア 上甲板に波浪が打ち込む場合又、波浪が打ち込まなくても船体の動揺が激しく転倒災害のおそれのある場合は、止むを得ない作業を除いて甲板上の作業を中止する等状況に応じた措置を講ずる。
イ 漁具・漁網はみだりに放置せず整理・整頓の励行を図るとともに、突起物へのトラマークの表示又は被覆等必要な措置を講ずる。
ウ 階段の昇降は、急に駆け上がったり、駆け降りたりせず片手は必ず手すりをつかみ重くかさ張る荷物は、一度に運ばない。
エ 甲板及び通路等の水、魚の血のり・うろこ等を適宜清掃し、又必要に応じ床面のマットの敷設又は砂入りペイントの塗布を行い
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